アレルギー漢方詳細
アレルギーに対しては有害物質を取り込まない、素早く排出するを基本的に考えた方がいいのです。そういった方剤を上げていきます。
ただアレルギーも花粉症やアトピー、リウマチ果てはネフローゼ症候群等で使う薬は全く違います。全般的に使えそうな薬をあげます。
取り込まない方法として気を補い、衛気を養う方法があります。
排出は巡らせる方法が一般的です。単純に解毒作用がある漢方もありますのでそちらも紹介します。
補中益気湯
体のバリアー機能を上げる処方です。漢方では衛気がバリアー機能を持っていると考えています。補中益気湯で気を補い、衛気を補っていきます。症状を抑えるより体質改善の漢方です。花粉症がある人は来年に向けて体作っていきましょう。使い易いのでオススメです。
黄耆建中湯
こちらも衛気を補っていきます。胃腸も整えられるのでオススメです。漢方的にもすごく優しい薬ですのでお子様にも使えます。子供なのにダルいとか疲れたとか、体力が無い方にオススメです。
玉屏風散
衛気を養うならこの薬と中国では言われている薬です。長期的に飲めますのでバリアー機能を上げるなら使っても良いです。
芎帰調血飲第一加減
こちらは排出よりの薬です。血を巡らせる方法です。アレルギーは瘀血が絡んでいるケースが多いです。冷える人はこの薬です。アトピーはかなりの割合で瘀血が絡んでます。これと補中益気湯や黄耆建中湯を組み合わせて使えば体質改善はバッチリでしょう。残念ながらツムラにはないので、ツムラでは当帰芍薬散と桂枝茯苓丸を合わせて使います。熱タイプは通導散です。
荊艾連翹湯
これは排出の薬です。解毒作用があります。アトピー、花粉症に使います。一貫堂解毒体質の方に対する処方で、日頃から痒みや鼻炎を持っている方に使います。傾向的には熱タイプで使われるケースが多いです。
防風通聖散
これも排出の薬です。(ダイエット漢方で有名ですがダイエット効果は余り強くないと思います。ダイエットするなら代謝を上げる必要があるので牛車腎気丸の方がいいです。牛車腎気丸に防風通聖散を合わせるのはありです)この薬は本来一貫堂の臓毒体質に用いられる薬で、体に溜まっているいらないものを排出する作用があります。処方中に大黄や芒硝で便から麻黄、薄荷、荊芥で汗から毒を出していきます。体の中のいらないものを出すことでアレルギー症状は軽くなります。アレルギーにはデトックスが有効です。
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