更年期 対策 選択しよう
前回の更年期の記事の続きになります!
更年期に対して、ホルモンの薬が良く処方されます。
ホルモン剤を飲むということ
西洋医学的に考えるならホルモンのバランスが崩れているならホルモンを与えれば良い。ホルモン剤でホルモン補充をして、自律神経を整えていく。
ただ西洋医学でもわかっている脱感作作用を無視しています。ホルモンが体の中に多ければ体内では反応しないように変化します。生物的には当然の反応です。効きが悪くなるのでホルモン剤が増えていく事でしょう。そうなれば副作用の確率は高くなります。
またホルモン剤は止めるのが大変な薬です。脱感作を起こしたらホルモン剤を飲まないと体の不調をきたします。ホルモンがあっても反応しなくなるからです。麻薬や覚醒剤と同じことです。これはどの西洋薬にも言える事です。体の反応を無視して無理矢理コントロールしていくのはいずれ体の反応の破綻を起こす事になります。副作用が嫌でしたら普段の養生や漢方で体を整える方が10年、20年先を見据えるとプラスになります。また一度脱感作を起こしたら元に戻すのに非常に時間がかかります。体をいじるのはデメリットがあということは、ご理解ください!
更年期の漢方処方
更年期障害は漢方で血の道症とも言われてます。ただ添付文書見ていると腎に対する事をしてないので処方一つだと治療が難しいケースが多いです。処方を考えるなら補腎ありきでやっていくのが良いです。
①六味地黄丸
ホットフラッシュがある人にはオススメです。年齢と共に腎も弱ってくるので補腎は六味地黄丸をベースにしていきましょう。加味逍遙散を加えるとより良いです。ただ胃腸が弱い人には使いにくい薬です。
②杞菊地黄丸
六味地黄丸にプラスして枸杞子と菊花が入っています。肝腎を一緒に養うならこれでも良いかもです。因み目に良い薬ですので、眼精疲労等があれば若い方にも使えます。
③十全大補湯
肝血を補うという意味合いで出しました。 肝血を補って腎精を補います。遠回りですが効果は出易いです。ただ温める処方なのでホットフラッシュの人には向きません。疲れ易い人には是非飲んで欲しいです。当帰芍薬散も肝血を補うには良い処方です。更年期に当帰芍薬散を使われるのは肝血を補うからでしょうか。
④加味逍遙散
気を巡らせる処方です。自律神経を整えるには良い処方です。血も巡らせるのも入っているので自律神経が乱れがちな人は試す価値ありです。
⑤亀鹿ニ仙膠
日本ではマイナーな処方です。補腎といえば亀鹿と中国では使われる処方です。長期的に飲んで体をしっかり整えられます。ホルモンバランスを整え、生命力を養うにはオススメです。六味地黄丸より補腎の力が強いです。これも胃腸に負担かけ易いので、飲むなら様子見ながら飲みましょう。
⑥柴芍六君子湯
間接的に補腎、補血する手段です。この処方は脾を整える→補気補血をする→肝血を補う→補腎していく。という遠回りの手段ですが、長期的には良いと思います。胃腸弱いならとっていくべき手段です。柴胡で気を巡らせる力もあるのでストレスで胃が弱っているなら試す価値ありです
養生方
消化吸収機能をしっかり整えていく。
現代人は食べ過ぎです。食べ過ぎは胃腸が疲れてしまいます。腹七分が健康のコツです。
オススメの食べ物はストレスを感じるなら香りがあるものです。紫蘇や薄荷が良いかもです。その他補腎として豆類、黒ごま、海藻類、キノコ類でしょうか。豆類は発酵ものが良いです。
生の豆類はオススメできません。発酵して初めて食べれるものと認識して良いでしょう。
食以外なら運動です。筋肉的な部分もそうですが運動は自律神経を整えます。筋トレは実は自律神経を整える運動です。因みに筋肉からは100種類以上のホルモンが出ます。その中にはエストロゲンやアルドステロンに似た構造のホルモンもあります。更年期に運動は大事です。見た目もシュッとするので、体が美しく見えます。運動は良いことづくめです。
運動の専門家ではありませんが、興味ある人は専門家をご紹介しますね!
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